弱音の魅力 小林愛実ピアノリサイタル サントリーホール 2022/11/23

しばらくコンサートやリサイタルの鑑賞を封印していたのですが、どこへも出かけない生活に限界が見え始めたので、急遽この方のリサイタルに行って参りました。
小林愛実さん!
すばらしいアーティストであると同時に、きりりとしたとても素敵な女性。憧れる。
新しいドレスはめちゃくちゃおしゃれで、愛実さんの凛とした世界に似合った抜群の着こなしでした♡
小林愛実リサイタル@サントリーホール
今年の3月にも小林愛実さんのリサイタルでサントリーホールに行きました。もう半年以上前なんだ。
今回はプログラムががらりと変わってバッハとブラームス!とショパン。
愛実さんの弱音の美しさとブラームス。ぜひ聴いてみたいと思いまして、残り数席のギリギリでチケット購入しました。
気象庁食堂でまんぷくになった後、サントリーホールまで10分くらい歩いてちょうどいい散歩に。
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すっかり冬っぽい景色のサントリーホール。
中もクリスマスムード。もうクリスマスかぁ。
新しい西陣織のドレス
愛実さんはとーっっても美しいドレスで登場。本当に soooo beautiful!!
キリリとした愛実さんに似合う、シュッとしたフォルムと美しいゴールドが光るドレス。
愛実さんのインスタによると、ショパンコンクールのファイナルで着用されていたブランドの西陣織のドレスらしいです。
美しすぎて心の中で歓声上げてました。愛実さんが着るからなお美しい。
プログラム
今回のプログラムはバッハ、ブラームス、ショパン。
配布されたプログラムによると、愛実さんはバッハもブラームスも大好きだけど、これまで人前で演奏するのは避けていたそう。
今回はそれを解禁されたということなので、かなり意欲的なプログラムなのかなと思いました。
J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
ブラームス:4つの小品 op.119
バッハから弱音のすばらしさが際立つ。サントリーホールはとても音のいいホールだけど、小さい空間や教会の反響の中で聴いてみたいと思いました。
愛実さんはブラームスをどのように演奏されるのか。とても楽しみにしていました。
ブラームスは厳格な頑固親父のイメージがあったけど、愛実さんのブラームスは自らを律する「自律」を感じた。凛とした愛実さんに重なる。
存在感を持った弱音が本当に印象的。音の強さや迫力ではなくその存在感で、重厚さと柔和の絶妙なバランスを感じさせてくれた。
素晴らしいブラームスでした。この日のお気に入り。
ショパン:
スケルツォ第1番 ロ短調 op.20
スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 op.39
スケルツォ第4番 ホ長調 op.54
愛実さんの陰よりな陽と陰を感じることができたスケルツォ4曲。
抒情的な弱音に聴き入ってしまった。ショパンのテンポルバートは、愛実さんの弱音がとても活きるように思う。
シューマン:トロイメライ
ショパン:前奏曲17番
ショパン:ノクターン第20番 遺作
アンコールはね、弱音の魅力オンパレードだったんですよ!
「固唾を飲んで」という言葉がぴったりな会場の雰囲気も相まって、こんなに息の長〜い美しいピアニシモがあるのかと思いましたわ。
特にラストのノクターン20番は、永遠に続くようなラストの音が印象的すぎます。もう体がチャージされた感じで、心が満たされました。
いつかはコンチェルトを
2022冬の鑑賞ツアーは愛実さんでスタートしました。
あぁ贅沢な時間だった!
やっぱりたまには外に出ないとね。
愛実さんのコンチェルトは生で聴いたことがないので、いつか聴きに行きたいです。
帰りも虎ノ門ヒルズまで歩きました。終わってすぐは余韻に浸りたいから、10分くらい歩くのとてもイイ。

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