鮮烈なUKデビュー!ブルース・リウ チャイコフスキーピアノ協奏曲第2番

ブルース・リウくんのUKデビューの録音がBBCのラジオで配信されました。30日間限定の配信らしく、聴けるのは残り26日!
フィルハーモニア管弦楽団×ブルース・リウ
チャイコフスキーの協奏曲第2番
「鮮烈」という言葉がぴったりな感じ。
何度も聴き直して聴きながらニヤニヤしてるけど、これを現地で聴いた方はぶっ倒れなかったんですかね?
お客さんもさぞかしパフォーマンスを堪能されたのだろうなと思います。ブルースくんUKデビューおめでとうございます!
ブルース・リウ チャイコフスキーピアノ協奏曲第2番
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団の公演は、ロンドンにあるヨーロッパ最大級のロイヤルフェスティバルホールで行われました。
ロイヤルフェスティバルホールは座席数がなんと2,900席もあるらしい大ホール。写真で見たら、バルコニー席がスペースマウンテンの乗り物みたいになっていて、ユニークな形でした。
公演日は2022年3月10日。当日は配信などはありませんでしたが、1週間後の3月16日(日本は17日の明け方)に配信されました。
ショパンコンクールで優勝してから、ブルース・リウくんは15回を超える(?)ショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏してきたそうですが、今回はおそらくコンクール後初の他の作曲家のコンチェルト。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番です。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲は第1番より第2番の方が好きです。第1番のコーダは第3楽章が好きなんだけど、実は第1楽章の豪華絢爛な出だしがあまり好みではない汗。
事前に抱いていたこの曲の印象とブルース・リウくんの演奏の印象が結構違って、ブルースくんの特徴をガツンと感じることができた演奏でした。ぷはぁー!
演奏の前後にブルース・リウくんのインタビューも入っています。
55分と長いコンチェルトで、第1楽章の長いカデンツァが特徴
3年前に初めてこの曲を演奏した
チャイコフスキーは常に背景に深い哲学がある、そして(彼のやり方は?)ナイーブでちょっと子供っぽくて、なのでこの曲は私のパーソナリティに合っていると思う
コンチェルトの演奏後に、ショパンコンクール1次予選のスケルツォが流れます。1次予選は短い時間の中で自分のパーソナリティを表現しなければいけないから、緊張していたとインタビューでは言っていました。
鮮やかなコンチェルト
配信が始まったのは日本は明け方だったのであまり大音量で聴くことができなかったのですが、お昼にスピーカーを通して大音量で聞いてみましたところ
すごい!鮮やかすぎる!!
一気にビビッドでドラマティックな世界が広がりました。本当にブルースくんはドラマティックな演奏で惹きつけますよね。
ショパンコンクールの2次予選でドラマティックで躍る演奏に心をギュンと掴まれた瞬間を、昨日のことのように思い出します。
ダイナミックで洞窟にいるみたいな第1楽章のカデンツァはすばらしい。
ところどころブルースくんの玉のように美しく転がる音がお目見えして、この玉の一部になりたいなと思う我。なにこの絶妙なバランス、ずるい。
この曲の第2楽章の主旋律はとっても美しくて、ちょっぴり切ないですね。ヴァイオリンとチェロのパートも多く、伸びやかな三重奏のようです。
第3楽章はもう「俺についてこーい!」って感じの運動会感。まぶしいほどのキラキラとダイナミックさ全開。
レーシングカーのような疾走感のあるブルースくんの演奏に、もうニヤニヤしちゃいました。最高っす。
ちなみにアンコールでは4羽の白鳥を弾いています。
鮮烈なUKデビュー
ブルースくんの人柄のように華やかで、鮮やかなお見事な演奏でした。まさに「鮮烈!」なUKデビュー!
この数ヶ月は配信ではショパンの曲を聴くことが多かったから、ブルース・リウくんの別の引き出しの玉手箱を垣間見せてもらえたみたいな感じでした。
すごい。才能と個性がまぶしい。もうほんとこの人いろいろずるいよー。
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮も若い方のようなので、全体的にスカッとするようなフレッシュさでした。
フィルハーモニア管弦楽団のインスタには「録音だけでなく録画もしているので、今後YouTubeチャンネルをチェックしてください」と含みを持たせるコメントが書いてありました。
ぜひYouTubeにあげてほしいです。お願いフィルハーモニア管弦楽団さん!ピアノの音量もう少し大きめに調節してくれたら嬉しい。
そしてこれぜひ生で聴いてみたいから日本でも演奏してー!
フィルハーモニア管弦楽団のYouTubeチャンネルに3月の公演の動画がアップされました!
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DGとの契約が決まったブルースくん。チャイコフスキーのコンチェルト第2番はCDで発売になる予定だそうです!
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