コンクール

ショパンコンクール2021ファイナルで強烈だった2人

2021年第18回ショパンコンクールのファイナルが終わりました。

朝6:30に結果発表予定だったはずが結果が出たのが9時過ぎ(現地2時過ぎ)で、審査員も出場したピアニストたちも大変だっただろうと思います。

ファイナルの感想は書かないつもりでTwitterでもつぶやかないつもりだったのですが(←)すばらしい演奏を見ていたらそんなことできるはずもなくつぶやいていたので、ブログには感想を残そうと思います。

2次予選と3次予選は毎日各ピアニストについて印象に残った曲と感想を書いていましたが、ファイナルについては私にとって特に印象的だった2人のことを演奏順で書こうと思います。

Hyuk Lee(イ・ヒョク)

2021年ショパンコンクールのファイナルで印象に残った1人目は、3日目の3番目に演奏した韓国のHyuk Lee(イ・ヒョク)くんです。

2次予選では勢いと迫力あるスケルツォを弾いていた時にお客さんの携帯電話が鳴るハプニングがあり、ソナタを弾き終えて今度は拍手ハプニングがあり、私はドキハラだったのですが、ご本人は動じずに最後は堂々とした英雄ポロネーズを聴かせてくれたのが印象的でした。

3次予選では青空に光を射してくれるようなソナタ第3番が印象的で、物語を紡いでいく壮大さがありました。煌びやかなカワイの音を巧みに操り、笑顔で迎えた豪快なラストがかっこよかったです。

予選が進むごとにイ・ヒョク(Hyuk Lee)くんの演奏が気になっていきました。

ファイナルでイ・ヒョクくんが演奏したのは、協奏曲第2番です。使用ピアノは予選から変わらずカワイ。

本選でカワイのピアノを使用した出場者は3名いましたが、配信で聴く限りは音の粒がはっきり聴こえてキラキラしているなという印象でした。低音も重くて迫力があります。

そんなカワイの音をイ・ヒョクくんは上手に操っていました。弱音も一つ一つの音が明瞭だし、煌びやかな高音は粒が光ります。ペダルの踏みかえが美しく速弾きの音もきれい。技術レベルも高い方だと思いました。カワイのピアノのアンバサダーになってほしい。

ピアノ用語がわからないのですが、第1楽章でピアノが盛り上げてオケに引き継ぐみたいな部分(←雑)は、音がはっきりと聴こえてとっても迫力がありました。

第1楽章の突進や力強さ、第2楽章の美しい歌、第3楽章の優雅さ、華やかさと、しっかりと主張がある音楽を奏でるところが素敵です。

イ・ヒョクくんの音楽は光を射してくれるようで、本当に幸せな気持ちになります。

将棋の藤井聡太棋士に似ていると言われるイ・ヒョクくんですが、3次予選の変奏曲やソナタ3番を見て「のだめ」に似ていると思いました。乗ってくるとのだめみたいに口を尖らせて、ラストの方は楽しくて仕方がないというような笑顔になります。萌え。

コンチェルトでも途中から口が出てきて、第3楽章の最後の方は笑顔に。こうなって熱中してきた時の彼は最強に思えます。

協奏曲第2番がこんなに切なくて、キラキラして、幸せになれる曲だと知ったのはイ・ヒョクくんのおかげです。すばらしかったです!

イ・ヒョクくんは永遠の弟のようなかわいらしさがあり、韓国でも相当人気なのだろうな。ショパントークではかわいくていじられてたみたいだったし。声は意外と低音でイケボでした。

予選の時から毎回洋服を変えてくるおしゃれさんでもありました。ファイナルの蝶ネクタイはかっこよかったですね!

ピュアで硬派なイ・ヒョク(Hyuk Lee)のピアノは幸せになる

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ファイナルのYouTubeアーカイブ▼
HYUK LEE – final round (18th Chopin Competition, Warsaw) -Chopin Institute

Bruce (Xiaoyu) Liu(ブルース・シャオユー・リウ)

ファイナルで印象に残った2人目は、大トリだったカナダのBruce (Xiaoyu) Liu(ブルース・シャオユー・リウ)さんです。

2次予選の軽快さな音さばきのロンドで心を掴まれ、遊び心満載なワルツ、ものすごいドラマティックなアンダンテ・スピアナートを聴いて、すっかり心を奪われた人です。

3次予選ではラ・チ・ダレム変奏曲をテンポよく軽快に弾き、車輪に巻き込まれるように彼のリズムに惹き込まれていきました。もちろん気持ちいいほどの巻き込み事故です。速弾きもお見事な疾走感でした。

ブルース・リウさんのイメージは、躍るドラマティックな演奏!協奏曲に合いそうです。

ファイナルでブルース・リウさんが演奏したのは、協奏曲第1番です。使用ピアノは予選から変わらずファツィオリ。

ファツィオリのピアノの音を今回のショパンコンクールで初めて聴いたのですが、とても華やかで迫力があってダイナミックさが際立つピアノだなと思いました。

ファイナルでファツィオリのピアノを弾いた人は3人いましたが、3人とも入賞してます。前回2015年は本選でファツィオリを弾いた人がいなかったみたいなので、大躍進があったのですね。

ブルース・リウさんはコンチェルトでもドラマティックな演奏を見せてくれました!ほんっとーにギュギュっと心を掴む方なんですよね。第1楽章のダイナミックな音に釘付けでした。

私は彼が表現する緩急や遊びがとても心地よくて、音が跳ねたり、光の粒を転がすような瞬間が大好きです。

特に第3楽章のキレがすごかった。気持ちいい音の流れ、動画35:44のフレーズ終わりの弾き方、37:14の左手、38:20のスタッカート、39:38の転がり方。そして優しく触れるような弱音の魅力。

32:59あたり。1回目の上昇ははっきり力強く弾いて、2回目の上昇はとっても優しく仕上げるの。めちゃくちゃ好きです。35:25の音は流星のよう。優しい音色のコントロールが抜群だー。

ブルース・リウさんの演奏には、ワクワクする一瞬の芸術が詰まっていました。

彼も乗ってくると嬉しそうに弾くのが印象的。リズムの取り方や緩急にセンスがあるので、こちらの心も躍ります。ラストの疾走感はやばかったですね!そして2次予選の時も思ったけど、弾き終わりに脚上げるのかっこよすぎ!

ピアノのパートが終わってすぐにフライング拍手が起き、ブーニンやブレハッチの映像を思い出しました。会場も沸かせた演奏だったのだろうと想像してます。コンサートマスターのお姉さんが満面の笑みで最後の節を演奏していて嬉しかった。心の底から現地で聴きたかったです!


ブルース・リウのファイナルとガラコンサートのコンチェルトを観て

2021年第18回ショパンコンクールファイナルのコンチェルトが好きだった2人のうち1人が、カナダのBruce (Xiaoyu) Liu(ブルース・シャオユー・リウ)さん。 2次予選でドラマティックな演 ...

ファイナルのYouTubeアーカイブ▼
BRUCE (XIAOYU) LIU – final round (18th Chopin Competition, Warsaw) -Chopin Institute

ファイナルを見終わって

2次予選の時から最後に弾いていた2人が毎回新鮮なものを見せてくれて印象に残っていたので、2人のコンチェルトを楽しみにしていました。

この演奏順はたまたまなのかと思うくらい、最後に強烈な印象を残してギュンと私の心を掴んでいきましたイ・ヒョクくんとブルース・シャオユー・リウさん。

ファイナルで聴いた協奏曲の中では第1番はブルース・リウさん、第2番はイ・ヒョクくんが私のお気に入りでした。¡¡Que emoción!!

引きこもり生活の中でショパンコンクールを聴くようになり、その中でたくさんのすばらしいピアニスト、すばらしい演奏に出会えてとっても充実した数ヶ月になりました。

特にこの10月は2次予選から全ての演奏をリアルタイムで見ることができ、インターネットを通じてですが出場者のみなさんが紡ぎ出したその瞬間にしかない音を聴くことができたことを幸せに思います。

これからしばらくショパンコンクールのアーカイブを聴いて楽しむことができそうです♪出場者のピアニストのみなさん、本当にありがとうございました!心からBravooo

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moni

引きこもり中のゆるい推し生活を綴ります。素人です。もう一つのブログにスペインのこと綴り中。スペインのセビージャでフラメンコ留学してました。趣味でピアノを習っていたのは4歳〜16歳くらいまで。話す言語は日本語とスペイン語。英語話せるようになりたくて勉強中。
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