クライバーンピアノコンクール2022:ファイナル2日目

ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールのファイナル2日目です。
今日はラフマニノフ2番、ベートーヴェン1番、プロコフィエフ3番の3名。ロシアのアナさんに注目しています。
ウラジズーラ・カンドーイ
ウラジズーラ・カンドーイ(ベラルーシ)20歳
RACHMANINOV Piano Concerto No.2 in C Minor, op.18
お名前の読み方これでいいのかわからない。ごめんなさい。
なかなか積極的でガツガツした印象の演奏だった。20歳の若い突進力。音をはっきり出して弾くスタイルみたいだから、よりそう感じたのかも。
かなりテンポを揺らして弾いていたように感じたけど、たまに目を大きく見開いて凝視する瞬間があってそうするとガツガツモードに突入していたようでした。
目の見開きはちょっと怖いようにも思ったけど、獲物しとめるぜ的なパワーがありそうですごい。あの眼力で音楽を追いかけて仕留めるのね。
アナ・ゲニーシュナ
アナ・ゲニーシュナ(ロシア)31歳
BEETHOVEN Piano Concerto No.1 in C Major, op.15
ベートーヴェンの初期のピアノ協奏曲。若い作品だけど、アナさんの演奏は円熟したような丸みも感じるのが不思議です。
ペソのあるカデンツァかっこいい。指揮者さんと目があって思わずにっこりなアナさん。
落ち着きもあって、安心してアナさんの音楽に身を委ねられる感じ。
活き活きとした音が楽しいです。柔らかいまあるい音は安心感があるし、おもりがついたような重みのある音が好き。
ドミトロ・チョニ
ドミトロ・チョニ(ウクライナ)28歳
PROKOFIEV Piano Concerto No.3 in C Major, op.26
ニコニコ登場。嬉しそう。インタビューでもセミファイナルの楽しかった様子を語ってらっしゃいました。
この協奏曲は尖ったシャープなイメージがあったけど、第1楽章が割とソフトな演奏で優しいプロコフィエフに感じました。角を立てずに音色で聴かせるみたいな感じ。
そのソフトさが第2楽章の実体の掴めない感じにつながっていたと思う。第2楽章引き込まれた。
ストレートに自分の音楽を表現してる感じがした。皮肉っぽさはあまり感じなかったけど、明るめカラーの好青年な印象。
こういう派手な曲は会場が盛り上がるね。
3日目は土曜日
今日のお気に入りはドミトロ・チョニさんのプロコフィエフ。ソフトな演奏と第2楽章の表現が新鮮で、ストレートなみずみずしい音楽でした。
ところで、完全に気持ち良くオケが合わないように聴こえるんだけど、これは配信の音響の問題なのもしかして?昨日は初日だからかなーと思ってたけど、今日も気になる部分はあったような…。私が素人耳すぎるだけなのか。
そして解説の女性の格好が完全に真夏だった。そんなに暑いのテキサス?と思って調べたら、最高気温37度とかなんだね。コンテスタントは暑さの中で大変だ。
明日は中休みの日なので、次のファイナルは金曜日(日本は土曜日の朝)です。
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