クライバーンピアノコンクール2022:セミファイナル4日目

コンクール

ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールのセミファイナル4日目です。

今日はまったく起きられなかった。昨日お酒を飲んでしまい、9時半にも間に合わず…。起きてからアーカイブで視聴しました。

印象に残った演奏などを書きます。素人の個人的な感想です。

リサイタル4

Marcel Tadokoro, France/Japan
マルセル田所(フランス/日本)28歳

RAMEAU “Le Rappel des Oiseaux” from Suite in E Minor, RCT2
SCRIABIN Three Etudes, op.65
RACHMANINOV Variations on a Theme of Corelli, op.42
DEBUSSY Nocturne
BRAHMS Variations on a Theme by Paganini, op.35, Books I and II

プログラムの組み方が素敵でした。スクリャービンのエチュードからラフマニノフの「コレルリの主題による変奏曲」、ドビュッシーのノクターンまでの流れが美しい。

神秘的で魅惑的な曲と、マルセルさんのシフォンブラウスのような透明感ある音色が合わさったオリジナルな世界観に酔いしれました。

ブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」はガツガツしていない感じがいい。重厚なイメージだったこの曲を、風が抜けるようなサラリと弾きこなしていた魅力がありました。

盛りだくさんなプログラムの中で、グラデーションのように移り変わっていく世界観がとても自然。充実のリサイタル。すばらしかったです。

モーツァルトのコンチェルト4

4日目のモーツァルトのコンチェルトは20番が2人、21番が1人、22番が1人でした。

Changyong Shin, South Korea
シン・チャンヨン(韓国)28歳

MOZART Piano Concerto No.20 in D Minor, K.466

とっても心地よいテンポ。抑え気味のルバートがとても上品で素敵だー。

勝手な想像だけど女性に優しそうな方に見える。スイートな第2楽章、柔らかいパッセージの第3楽章。

大人上品なモーツァルトは、チャンヨンさんのスタイルにとても合っていたように思います。モテそうな人だね!

Yunchan Lim, South Korea
イム・ユンチャン(韓国)18歳

MOZART Piano Concerto No.22 in E-flat Major, K.482

なんて色々な音色を引き出したモーツァルトなのだ!カデンツァ、音が光ってる。

ちょっと線が細い感じもモーツァルトのイメージにぴったりで、第2楽章は内省的な陰を感じました。ユンチャンさん18歳で人生達観しているのか?と思ったほど。もしかして転生しましたか?

指揮者さんとオーケストラをよく聴いてる感じがする。調和も美しい。

多彩な音が表現された第3楽章はうっとり。軽やかで上品で繊細で、絶妙なコントロールが素敵でした。medici.tvアーカイブの35:45あたりの「こんな感じどぉ?」みたいな弾き方と表情がなんか好き。

1次予選のモーツァルトとても良かったのだけど、その思い出(最近すぎる)が蘇ります。ユンチャンさんのモーツァルト好き。

明日はセミファイナル最終日

モーツァルトのコンチェルトは後期の作品を選ぶ人がほとんどでした。

軽快で華やかなメロディーの中にもどこか物悲しい部分が見え、後期の作品は名作が多いですね。

明日でセミファイナルは終わりです。コンチェルトは全員演奏終わったので、明日は4名のリサイタルのみ。

もうこれでファイナルに進む6人が決まるんですね。ドキドキ。

各コンテスタントの演奏はmedici.tvでコンテスタントごとにアーカイブ検索して聴くことができます。
▶︎ cliburn.medici.tv

moni

引きこもり中のゆるい推し生活を綴ります。スペインのセビージャでフラメンコ留学してました。趣味でピアノを習っていたのは4歳〜16歳くらいまで。素人です。話す言...

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