エフゲニ・ボジャノフの鮮烈な個性と独特な演奏スタイル

ピアニスト

YouTubeのおすすめを色々見ていて、またもや好きな演奏に出会いました。

ブルガリア出身のエフゲニ・ボジャノフ(Evgeni Bozhanov)さん。

2009年 ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール ファイナリスト
2010年 エリザベート王妃国際音楽コンクール 第2位
2010年 ショパン国際ピアノコンクール 第4位

など国際的なコンクールで入賞されており、クラシックなみなさんにはお馴染みな有名なピアニストさんなのだと思います。

私はしばらくクラシックから離れていたので、周回遅れでやっとボジャノフさんに辿り着くことができました。ふぅ。

強い個性のエフゲニ・ボジャノフ

どのピアニストさんも個性があるし、1人として同じ演奏をする人はいない。

エフゲニ・ボジャノフさんの個性はかなり強くて、それも外側に向かってる感じなので、初めて聴いた時はガツンと衝撃がありました。

一番最初に聴いたのは第16回(2010年)ショパンコンクールの2次予選のポロネーズ「英雄」です。YouTubeがおすすめしてくれた。

力強い出だしから個性爆発。有無を言わさない感じに圧倒されました。「自分はこう弾くのだ」というのが明確にありそうで、迷いが一切なく見えます。

魂が凝縮したようなたっぷりのラストもかなり印象的。

第16回ショパンコンクールの演奏がたくさんアップロードされているので、順番に聴いていきました。

ものすごく好みだったのは「マズルカ風ロンド」です。エッジが効いてる強烈なリズム!飛び跳ね遊び。おいおいおいおいと魂を持っていかれました。

第18回ショパンコンクールではこの曲を弾いた人が多かったですが、2010年にこの曲を弾いた人はいなかったようで(?)彼の演奏が鮮烈で人気が出たのかな。

この「マズルカ風ロンド」は、ものすごい名演だと思います。

流れるような右手とバネのある左手が楽しいエチュードOp.10-5「黒鍵」

最後の方で小刻みな縦ノリになり、右斜め上を見ながら弾く姿が印象的なバラード第3番

軽快な魅力のポロネーズ第9番

スピードコントロールとほろほろするような音色が素敵なワルツたち

歌う第3楽章と力強い第4楽章のコントラストに心奪われるソナタ第3番

などなど、全力で好きでクセになる演奏でした。

早速CDをサブスクでダウンロード。

▶︎ Apple Music
▶︎ Amazon Music

ポロネーズ「英雄」とワルツ第1番が入っていないのは残念ですが、出かける時にエチュード「黒鍵」を聴くとかなり気分が上がります⤴︎

Chopin InstituteのYouTubeチャンネルには、プレイリスト(おそらく1次予選からの演奏順)があります↓

演奏スタイルも独特

エフゲニ・ボジャノフ(Evgeni Bozhanov)さんは演奏スタイルも個性的だと思います。

椅子がとても低く、手を振り上げたり、斜め右上を向いたり、体を大きく揺らしたり、足を忙しなく動かしたりビートを刻んだりします。演奏の途中で「見てはいけないものでも見た?」っていうくらい目を大きく見開いたり、表情もかなり濃いですよね。

大好きなゲオルギス・オソキンス(Georgijs Osokins)と似てるなと思ったら、同じ先生の門下なんですね。オソキンスさんにとってボジャノフさんは兄弟子だそうです。

演奏から感じる印象はエフゲニ・ボジャノフさんとゲオルギス・オソキンスさんで違いますが、弾く姿は重なるものがあります。

エフゲニ・ボジャノフのCD/サブスク

エフゲニ・ボジャノフ(Evgeni Bozhanov)さんのCD/サブスクは、他にもいくつか出ています。

サブスクでダウンロードできるCDを順に聴いているのですが、以下の2つのCDいいなぁと思いました。私はライブ収録の音源の方が熱がある感じがして好きです。

▶︎ Apple Music
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ワルシャワでのリサイタルのライブ収録。1部はショパン。2部はシューベルト、ドビュッシー、スクリャービン、リストなど。

ドビュッシーの「喜びの島」は壮大で、スクリャービンのワルツは美しい。とっても大きな音楽に包まれているような感じがします。

最後のリストの「メフィストワルツ 第1番 / Der Tanz in der Dorfschenke S.514 R.181」が圧巻。繊細な表現と、圧倒的なスケールで連れていかれました。強い眼差しで弾いていらっしゃるのが想像できるようです。

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ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールのライブ収録。モーツァルトのピアノソナタ9番、ショパンのマズルカ風ロンドとピアノソナタ第3番。

モーツァルトのソナタがとっても素敵だなと思いました。エフゲニ・ボジャノフさんはほろほろした音色があるなと感じていて、そのほろほろした音がモーツァルトの世界観に似合う。(と私は思う)

そしてこの録音のショパンのピアノソナタ第3番第4楽章のコーダが最高です!聴きながら「オレー」連発してました。

それと、公式の動画ではなさそうなのでリンク貼りませんが、YouTubeにアップロードされているマルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)とのモーツァルトの2台のピアノのためのソナタがめちゃくちゃ素敵でした。

まだ聴いてないCDが他にもあるので、いろいろ聴いてみたいと思います。

2022年エフゲニ・ボジャノフ来日

鮮烈な個性と独特の演奏スタイルで、エフゲニ・ボジャノフさんの音楽にとても興味が湧きました。周回遅れな感じですみません。。。

エフゲニ・ボジャノフさんがYAMAHAのインタビューで伝えた言葉が素敵だなと思いました。

ピアノを学ぶ(楽しむ)方へメッセージ
異なるやり方に挑戦することを恐れないでください。

何度か来日されていて、来年も夏頃にいらっしゃる予定があるそうです。ぜひ生で聴いてみたいですね!

moni

引きこもり中のゆるい推し生活を綴ります。スペインのセビージャでフラメンコ留学してました。趣味でピアノを習っていたのは4歳〜16歳くらいまで。素人です。話す言...

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