ゲオルギス・オソキンス バッハ週間コンサートの動画

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大御所ヴァイオリニストのギドン・クレーメル氏と時々ツアーを行なっているゲオルギス・オソキンス様。(弟さんの方)

その中の一つと思われるドイツのアンスバッハで開催されたバッハ週間(Bachwoche Ansbach)のコンサートの動画が、インターネットにありました。

動画がアップされているのがYouTubeではなかったので、偶然見つけることができて幸運です。

もうすぐオソキンス様の誕生日(4/25)です。誕生日おめでとうございます。

ギドン・クレーメルとのCD&ツアー

ギドン・クレーメル氏、オソキンス様、チェロ奏者のギードレ・ディルヴァナウスカイテさんの室内楽のCD(Beethoven & Chopin: Piano Trios)が発売されています。

ベートーヴェンとショパンのピアノ三重奏が収録されているアルバム。ショパンのピアノ三重奏Op.8はショパン唯一のピアノトリオです。第1楽章に出てくる旋律がピアノ協奏曲第2番の第3楽章に似てるなーと思いました。

ギドン・クレーメル氏とのツアーは2017年から時々行われているようです。

こちらのバッハ週間のコンサートが開催されたのは2021年の8月。

ツアーはチェロ奏者のギードレ・ディルヴァナウスカイテさんが一緒のトリオのことが多いようですが、動画のバッハ週間のコンサートは、ギドン・クレーメル氏とオソキンス様のリサイタルと書かれていました。共演はKremerata Lettonicaチェンバーオーケストラ。

オソキンス様とヴァイオリニストのギドン・クレーメル氏は同じラトビアのリガ出身。大御所クレーメル氏と期間限定ではなくツアーをしているのすごいね!オソキンス様のHPにはクレーメル氏の賞賛の言葉が書かれていました。

ちなみにチェロ奏者のギードレ・ディルヴァナウスカイテさんはリトアニア出身でした。バルト三国トリオで波長が合ったりするのかな。

クレーメル氏とチェロのディルヴァナウスカイテさんは5月・6月に来日されます。オソキンス様はクライバーンのコンクールがあるからなのか、一緒ではないです。

コンクールがなかったら一緒に来日していたのかなと思うと、ちょっと残念。でもクライバーンのコンクールとっても応援してます!どうかファイナルでオソキンス様のコンチェルトが聴けますように♪

リサイタルの演奏曲

動画がアップされているサイトはドイツ語なのでよくわからない部分も多いのですが、演奏曲は以下の記載がありました。

Giya Kancheli:”Bridges to Bach” für Violine, Streicher, Klavier und Vibraphon

Robert Schumann:Fuge Nr.1 und Nr.2 über den Namen BACH

Valentin Silvestrov:”Hommage to J.S.B.” für Violine und Vibraphon

Johann Sebastian Bach:Konzert für Cembalo (Klavier) und Orchester g-Moll, BWV1058

Victor Kissine:Madrigal “In memoriam Philip Hirschhorn” (für 5 Violinen)

Andrius Žlabys:”Kaleidoscope of Lost Time” für Violine und Streicher (Deutsche Erstaufführung)

Johann Sebastian Bach | Stevan Kovacs Tickmayer | Victor Kissine:Aus “The Art of Instrumentation – Hommage à Glenn Gould”

バッハ週間ということもあり、バッハを意識した、またはバッハに関連する選曲のようです。

オソキンス様が弦楽器と合奏したのはバッハの「チェンバロとオーケストラのための協奏曲 BWV 1058」です。

グールドがGlenn Gould plays BachのCDで弾いてるやつだ。ギドン・クレーメルとのCDには収録されていないです。

チェンバロパートはピアノ用に書き直された楽譜があるのかな?第2楽章でとても低音を弾いていたように見えたのだけど。それともバロック時代のショート・オクターヴというやつ?

ピアノだからペダルの演奏効果もあるけど、装飾とかオソキンス様らしい妖艶な香りがするバッハでした。

楽譜を見ながら弾くその瞳は、何かを射抜くようで印象的。手を振り上げながら弾くオソキンス様奏法が、会場の空気を支配しているかのように見えました。美しい!

会場から思わず漏れるため息のような「ブラボー」。きっとオソキンス様の妖艶な空気に取り憑かれたのね。私も現地で取りつかれたかったっす。

演奏後はそっけなく謙虚にお辞儀をして帰られてゆきました。

オソキンス様の協奏曲

コンサートが開催された「オランジュリー/Orangerie Ansbach」はドイツのアンスバッハというところにあるイベント会場で、とても雰囲気のある会場でした。

レストランがあるから会食や結婚式で使う場所なのかな。ヨーロッパのこういう場所は本当に素敵です。

ピアノはスタインウェイでしたが、「piano haid」というドイツの音楽専門店が関わっているのかピアノに大きく名前が貼られていて、スタインウェイより目立ってました。ピアノのメーカー名かと思ったWA.

YouTubeより動画の閲覧に少しストレスがありますが、協奏曲を演奏するオソキンス様の数少ない動画なのでリピートして楽しんでます。

これ聴くと何故かオソキンス様のマズルカが聴きたくなる。

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moni

引きこもり中のゆるい推し生活を綴ります。スペインのセビージャでフラメンコ留学してました。趣味でピアノを習っていたのは4歳〜16歳くらいまで。素人です。話す言...

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  • コメント ( 3 )

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  1. hiromi

    moni様

    初めてコメントさせていただきます。
    オソキンスさんのファンです。
    バッハ週間(Bachwoche Ansbach)のコンサートの貴重な動画、見せていただきました。
    こんな素敵なコンチェルトを演奏されたのですね。
    ありがとうございました。
    お礼まで。

    • moni

      >hiromi様
      コメントありがとうございます。オソキンスさんファンの方からのコメント嬉しいです!
      こちらの動画はYouTubeには上がっていないようで、たまたま見つけることができてラッキーでした。
      オソキンスさんの世界観は私にはとても中毒性があり、こちらの協奏曲も何度もリピートしています。立ち振る舞いも素敵だなと思っています。
      動画を消去せずに残していただけるのもありがたいですね(^^)

  2. hiromi

    moni様

    お返事ありがとうございます。
    私もすっかり「piano haid」というメーカーがあるんだな〜、と思っていました。
    グールドのコンチェルト集に入っている7番でしたね!
    本当に美しい。。

    エフゲニ・ボジャノフ氏を調べていて、こちらにお邪魔することができました。
    この動画に巡り合えたことに感謝しています。
    ますますオソキンスさんの中毒になります。
    所作も魅力的で・・そこも含めて。

    ありがとうございました!

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