イ・ヒョク 韓国のリサイタルとコンチェルト配信

配信&TV

3月〜4月にかけて韓国で開催されたイ・ヒョク(Hyuk Lee)くんのコンサートのストリーミング配信がいくつかありました。

自国でのコンサートはさぞかし大勢のファンが集まったのでしょう!インスタストーリーもファンの投稿で溢れていて羨ましかったです。

私が知ってる限り2つのストリーミング配信はアーカイブが残っています。

メンデルスゾーンのコンチェルトはアーカイブが残らなくて残念。聴き直したかったのに。

サン=サーンス ピアノ協奏曲第5番 Op.103

ユン・サング・チャン指揮、韓国コープ管弦楽団との共演のコンチェルト。

演奏曲
サン=サーンス
ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」

イ・ヒョクくんの音楽は澄んでいてキラキラ光っていると思います。第一楽章はとてもそれを感じました。

絵本の世界のように情景が見えそうな第2楽章。イ・ヒョクくんは常に「観客のために」を意識しているとインスタライブのインタビューで言っていましたが、彼の中に伝えたい世界観がしっかりあってそれを見せてくれる感じが嬉しいです。

おすすめ記事 ▷ 多才すぎる!イ・ヒョク(Hyuk Lee)インスタライブ

第3楽章の超絶技巧的な場面になるとより一層アドレナリンが出るのか、イ・ヒョクくんのお得意の笑顔が出ました。もうこうなった時の彼は最強で、聴いている人を青空の向こうの世界に連れていってくれます。

フレッシュな煌めきがまばゆいYO!

私はショパンコンクールで初めてイ・ヒョクくんのことを知りました。

かっこいいスケルツォのような技巧的な面と、青空が見えるような素敵なソナタや世界観のある幻想曲など詩的表現力もすばらしい。

純粋まっすぐで、さらに硬派というものすごく魅力ある音楽を奏でる方だと思いました。装いや振る舞いも上品でスマート。さらに愛されるキャラクターも素敵。

このサン=サーンスのコンチェルトを通して彼の魅力を再認識しました。

アンコール
グリーグ
抒情小曲集 第5集 Op.54 No.3 小人の行進曲

「エジプト風」のサン=サーンスの世界観に合わせたのかな?異国情緒漂う感じが似ていました。アンコールは別の動画として上がっています。

ピアノリサイタル

こちらはTomato Classicのディスカバーライジングスター的な企画のピアノリサイタル。こじんまりした空間に見えるので、直接見られたお客さんは贅沢!

演奏曲
ショパン
ピアノソナタ第2番 Op.35

ラフマニノフ
ピアノソナタ第2番 Op.36

イ・ヒョクくんは難しいパッセージも楽々弾きこなすから、難しそうなラフマニノフの曲で壮大な音楽を見せてくれました。ご本人的にも得意そうに見えたけどどうなのかな。

さっきも書いたけどこういう技巧派かなと思う面もあれば、歌心ある素敵なメロディーをダイレクトに届けてくれる瞬間もあって、そのミックスがとても魅力的です。

以前にポーランドのトルンで行ったリサイタルで弾いていた、シューベルトのピアノソナタもとても印象的だった。

おすすめ記事 ▷ イ・ヒョク(Hyuk Lee)トルンのリサイタル配信視聴

で、こちらのリサイタルはアンコールがなんと5曲もありました!

アンコール
ショパン
幻想曲 in F minor Op.49
スケルツォ第3番 C Sharp Minor Op.39
エチュード Op.25-1

マルカンドレ・アムラン
ショパンの3つのエチュードによる練習曲

チャイコフスキー
瞑想曲 Op.72-5

イ・ヒョクくんの幻想曲好きです。硬派で高貴だー。いつか生で聴いてみたい曲。

そしてスケルツォとてもかっこよかった!ショパンコンクール2次予選の初めの曲がスケルツォ第3番で、うまい!って思ったのを覚えています。このスケルツォはぜひカワイで生で聴いてみたい。

アンコールの各曲を弾く前にイ・ヒョクくん自身が曲の名前を言ってくれるんだけど、スケルツォを弾き始める前に「スケルツォ さんばん」って言ってるように聞こえるの。もしや韓国語でも「3番」は「さんばん」と発音するのかな?

とっても美しいチャイコフスキーの瞑想曲が最後でした。2音目の和音が最高ですね。とても好きです。

初めはインタビューがあります。韓国語なのでさっぱりわからず汗。ただただニコニコしたイ・ヒョクくんがかわいい。

2022年10月に来日

カワイコンサート2022で、今年10月にイ・ヒョクくんの来日決まってました。JJくん、ガジェヴ氏、イ・ヒョクくんのカワイ三人衆が順番に来日。

イ・ヒョクくんのリサイタル開催は浜松、仙台、愛媛のようで、東京近郊がない。一番近くて浜松…うなぎパイを食べに行くかどうか。

今のフレッシュでキラキラしたイ・ヒョクくんの演奏をぜひ聴きたいから、関東近郊でのリサイタルがなければ遠征します。カワイコンサート以外の主催で東京公演があるのかなと期待。

おすすめ記事 ▷ ピュアで硬派なイ・ヒョク(Hyuk Lee)のピアノは幸せになる

moni

引きこもり中のゆるい推し生活を綴ります。スペインのセビージャでフラメンコ留学してました。趣味でピアノを習っていたのは4歳〜16歳くらいまで。素人です。話す言...

プロフィール

関連記事一覧

  • コメント ( 2 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. 好本裕江 よしもとひろえ

    はじめまして。
    ショパコンのヒョク君、すばらしかったですよね。3次予選でリウさんと同じドンジョバンニ弾いていましたが、それも弾く順が続いてましたよね?これが、すばらしかったと思いましたが、評を見る限りではリウのことばっかり書かれていたような気がしました。もっとヒョク君のドンジョバンニも評価されてもいいのになあと思いました。
    私がヒョク君のファンになったきっかけは、浜松国際コンクール2018の2次予選2日目を聴きにいったことです。たまたまその時に出場していたヒョク君のすばらしい演奏に魅了されました。特に印象に残っているのが、くるみ割り人形のピアノ版?でした。本当に楽しそうに超絶技巧の曲を難なく弾きこなしていて、すごく惹かれるものがあって、いっぺんにファンになりました。この人が優勝だ!とおもいました。結果は第3位でしたが。

    4月から孫二人の面倒を見ていますので、一気に生活が変わりまして、カワイコンサートのチェックできていませんでした!何てことでしょう。
    生で聴いたことが浜松以来無いので、本当に行きたいコンサートでした。愛媛や浜松ならいけたのになあ。

    実は1番好きなピアニストはチョソンジンなのですが〈8月の名古屋、行ってまいりました。すばらしかったです。)この方は天上のかなたに行ってしまわれているような、別格中の別格ですねwww

    ヒョクくんのブログを楽しみに拝見させていただきたいとおもいます。よろしくお願いいたします。

    • moni

      好本さま

      コメントありがとうございます!

      ショパンコンクールのイヒョクくんのドン・ジョヴァンニ、彼の溌剌としたキャラクターに合っていた気がします。ファイナルのコンチェルト第2番もイヒョクくんのまっすぐな音楽が伝わってきて、本当に幸せな気持ちになりました。

      浜松のコンクールを直接観に行かれ、その頃から応援されていらっしゃるのですね!
      チャイコフスキーのくるみ割り人形は、たしか年明けのポーランドのリサイタルでイヒョクくんが演奏していてとても素敵だな〜♪と思いました。本当に彼は難曲をスラスラと楽しそうに弾きますよね。むしろ難曲でこそ本領発揮!のように見えます。
      先日のロン=ティボー国際コンクールのファイナルのプロコフィエフの協奏曲は圧巻でした。カデンツァにものすごく惹き込まれました。

      カワイのコンサートはあまり大々的に告知されないので、ついつい見逃してしまいますね。私も定期的にカワイのHPでチェックしなければと思ってるところです(^^;
      チョソンジンさん、私も8月のコンサートに行きまして、あまりの完璧さに驚きながら聴きました。これからどんどんステージを登って、巨匠と呼ばれるピアニストさんになりそうですね。

      イヒョクくんがまた日本に来てくれるといいなと思っています。結局いろいろな理由で私も浜松のコンサートに行けなかったので、次回は東京にも来てほしいな。
      チェスもお得意な多才なイヒョクくんの才能をこれからも応援していきましょう〜♪

CAPTCHA