イ・ヒョク(Hyuk Lee)トルンのリサイタル配信視聴

2022年最初のライブ配信視聴は、イ・ヒョク(Hyuk Lee)くんのリサイタルでした。ポーランドのトルンから。
リサイタルが決まったのは11月中旬で、長いこと楽しみにしていました。
硬派でピュアで、幸せな気持ちになるイ・ヒョクくんの演奏が好きです。リサイタルではショパン以外にシューベルト、チャイコフスキー、スメタナのプログラムで、さらに多彩なアンコールが4曲♪
またまた真夜中のライブ配信だったけど、イ・ヒョクくんの天真爛漫な心が反映されるような演奏に笑顔になれました。
1/5 イ・ヒョクリサイタル@トルン
イ・ヒョク(Hyuk Lee)くんのピアノリサイタルは1/5にポーランドのトルンで行われました。トルンは歴史ある街で、世界遺産にも登録されています。
リサイタル会場となったのは「Sala Koncertowa CKK Jordanki」で、トルン交響楽団の本拠地。2015年12月に開館したばかりの新しいホールです。
コンペでスペインの建築家Fernand Menisのコンセプトが選出されたそうです。2010年にバルセロナ開催の世界建築フェスティバル(WAF)で何かの賞(←)を受賞。スペインは建築分野で有名な人が多いね。
天井が可動式になっていて、音楽イベントの種類に応じてホール音響を変更できるそうです。
ヴロツワフのホールは「騒音レベルが最小可聴値で静寂にこだわったホール」と記述があったし、カトヴィツェのホールは世界的音響設計家の豊田泰久氏の音響設計で、ポーランドは音響にこだわった近代的なイメージのホールが充実してますね。
第一部
初めにセニョーラによるポーランド語の挨拶とご説明があり(全く聞き取れず)、拍手の後に演奏が始まりました。この日のピアノはよく見えなかったけど、たぶんヤマハかな?
F.Schubert -Sonata A major D.664 Op.120
P.Tchaikovsky/Pletnev -Concert Suite from the ballet “The Nutcracker”
シューベルトの美しいソナタ。この日の演奏で私が最も心惹かれた曲です。
イ・ヒョクくんの演奏は透き通っているように感じます。真っ直ぐでストーリー性のある音楽は心にダイレクトに響き、聴き終えた後はとっても幸せになる。
シューベルトのソナタを聴いた後は、温かな気持ちになりました。
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」は、寒い冬にぴったりな曲。ロシアやポーランドは日本よりもっと寒いだろうから、より画になりそうです。
浜松国際ピアノコンクールの3次予選で、イ・ヒョクくんはこの曲を弾いています。Hyuk Lee Youtube Channelで見た時にわー素敵だぁ♪と思いました。
飛んだり跳ねたり、難解に思えるパートの方がイキイキとして軽々しく弾いているように見えるのだよね。笑顔も出てきて見ているこちらも楽しくなります。
第二部
休憩はなく、セニョーラがもう一度出てきて何やら曲の説明などをして、第2部が始まりました。
B.Smetana/Kaán -“Vltava” from the Symphonic poem “Má vlast”
F.Chopin -Sonata No.3 Op.58
スメタナの「モルダウ」を聴いたのは超絶久しぶり。どこで聴いたのか覚えてないくらい久々過ぎるのだけど、わー懐かしい!と同時に切ないですよねこの曲。
イ・ヒョクくんは手がとても大きいですが(右手は頑張ればCからGまで!)指の関節が反っていて、腕の動きが柔らかくて、弾いている手元が美しい。オクターブは軽々弾いているように見えます。
イ・ヒョクくんのショパンのソナタ第3番はコンクール3次予選で聴いて、とても心に響いた曲です。途中で指がから回ったりしてたけど、ピュアな演奏を聴かせてくれました。
アンコール
ポーランドでも大人気のイ・ヒョクくん。会場からは盛大な拍手が上がり、アンコールは4曲も弾いてくれました。
Chopin -Nocturne Op.9 No.2
Marc-André Hamelin -Étude No. 1 in A minor ‘Triple Étude, after Chopin’
Clément Doucet -Chopinata
Chopin -Prelude Op.28 No.15
アンコール1曲目のノクターン第2番とっても美しかった。この曲は、ショパンの曲の中で私が一番最初に弾いた曲で、思い出深い曲でもあります。
イ・ヒョクくんのノクターンを聴いて、彼はきっと素敵な恋愛をしているのではないかなと思いました。音楽にいろいろな感情が含まれている気がしたの。
2曲目はショパンの3つのエチュード、No.10-2、No.25-4、No.25-11が一緒に組み合わさった3in1エチュード。これはイ・ヒョクくんのオリジナル編曲なの!?
私の英語の聞き取りがまずくて申し訳ありません。これはオリジナル曲ではなく、マーク・アンドレ・アムランによる編曲だそうです。インスタライブでイ・ヒョクくんが好きなピアニストに挙げていた人だった。YouTubeで「Triple Étude, after Chopin」と検索すると出ます。
アンコール3曲目を弾く前に会場からバースデーソングのコールが湧きました。前日の1/4はイ・ヒョクくんの誕生日だったからです。お客さんに愛されてるね♪ちなみに1/5は弟のイ・ヒョくんの誕生日らしいです。お2人おめでとー!
3曲目はショパンの曲がアレンジされたショピナータ。短調のワルツは華やかに聞こえて、クリスマスっぽいです。Hyuk Lee Youtube Channelにこの曲弾いてる動画がありました。
最後のアンコールはショパンのプレリュードから「雨だれ」。3曲目のような踊る曲も素敵だけど、しっとりした曲もイ・ヒョクくんの魅力が引き出されてよき♪音が上品。とても素敵でした。
4年後のショパンコンクールに彼がもう一度出場するとしたら、プレリュードを弾く可能性もあるのかなと思いながら聴いてました。イ・ヒョクくんソナタもとても好きだけど!
アンコール4曲とても良かった!インスタライブに引き続き、イ・ヒョクくんの多彩な才能を感じることができました。
来日楽しみです
1/5 イ・ヒョク(Hyuk Lee)リサイタルinトルンのアーカイブはこちらで視聴できます。
イ・ヒョク(Hyuk Lee)くんは先日のインスタライブで、2022年は日本に行く予定と言っていました。韓国や欧州でのリサイタルも決まっているらしく、忙しい1年になりそうですね。
日本の状況はなかなか読みづらそうなので来日がいつなのかわからないけど、とっても楽しみにしています♪
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