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フェルメール《窓辺で手紙を読む女》の修復画とおみやげ@東京都美術館

散歩

東京都美術館で開催中の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきました。

絵画鑑賞が趣味とか、絵画に詳しいわけでもない私ですが、フェルメールは惹きつけられる画家です。

フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》の画中画が本人ではない誰かによって消され、大規模なプロジェクトで修復されて幻のキューピッドが現れたということで、ぜひ見てみたいと思いました。

絵画にまつわる謎ってとても興味をそそりますよね。

ドイツのドレスデン国立古典絵画館所蔵のこちらの絵画は、昨年2021年に修復が完了したばかりで、いち早く日本にやってきたとのこと。このチャンスを見逃してはならぬ。

上野公園にある東京都美術館へ

フェルメールの展示会に行きがてら、上野でお花見。ちょうどシーズンで晴れていてよかった。

東京都美術館のフェルメールと17世紀オランダ絵画展

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」のチラシ好き。落ち着いたコーラルピンクなのがいいです。

上野公園の周辺は芸術的な香りがあふれてるね。東京都美術館、東京国立博物館、東京文化会館など。

5月8日まで東京国立博物館で開催されている特別展「空也上人と六波羅蜜寺」も気になります。

東京都美術館に到着したら、まずはレストラン「ミューズ」でおいしいオムライスランチ。お腹を満たしてから展示会に向かいます。

おすすめ記事 ▷ 東京都美術館のレストラン・ミューズで公園見ながらオムライスランチ

フェルメール《窓辺で手紙を読む女》の修復画

今回のフェルメール展の目玉は《窓辺で手紙を読む女》の修復画です。

フェルメールが描いたキューピッドの画中画が、誰か別の人物によって後に消されたことがわかり、それを修復して幻のキューピッドがお目見えしました。

修復によって全体的に鮮やかになり、手前の布や窓枠、女性の洋服がより鮮明になっています。

カラーは明るくなったけど、女性の表情は明るいとはあまり感じない。女性の心情は画中画のキューピッドをご覧あれということなのかな。

この画中画のキューピッドの目が印象的で…ね。

その瞳をずっと見つめてしまいました。いや、キューピッドに見つめられていたのかもしれない。

仮面を踏みつけるキューピッドが描かれた画中画が意味するもの「欺瞞のない誠実な愛」

複製版画

フェルメール《窓辺で手紙を読む女》の複製版画がいくつか展示されていたのだけど、元の絵が同じでも複製版画って差が出るのねと興味深かったです。

特に注目してしまったのは、窓ガラスに映っている女性の顔。

女性の顔をボヤかせて描かれたもの、はっきり顔が描かれたもの、女性の顔ではなくて後ろにある石像なのかな?みたいなもの。それぞれ違いました。

複製版画を描いた人がどこに注目したのか、どう受け取ったのかの違いなのかな?

充実の鑑賞2時間

絵画には全然疎い私。今回の目的はフェルメールの修復画でしたが、他のオランダ絵画も楽しみました。

特に絵画を生で見ると、布の質感がとてもうまく表現されていることがわかります。洋服やテーブルにかかっている布、まじまじと見てしまった。

以前に知り合いの写真家さんが「写真の構図を絵画で勉強した」と言っていたのですが、絵画の構図ってものすごく緻密に計算されているんでしょうね。何を描かないか、どこに空白を持たせるか、で絵の印象がかなり変わりそうです。

デッサン技術に関してはどの画家も傑出したものがあるのだと思いますが、そこからさらに人の心をつかむ画家になるには、何のメッセージを込めるのか、時代背景をどのように如実に表すのか。にかかってくるのかな。

芸術全般に言えることだけど、技術じゃないんだろうな。

滴に至るまで精緻に描かれた果物や花、だまし絵の手法を使って立体的に見える絵など、絵画詳しくない私でも楽しめたあっという間の2時間でした。

フェルメールのお土産

普段お土産を購入することはあまりないのですが、キューピッドの瞳があまりに印象に残っていたので、フェルメール展特設ショップで《窓辺で手紙を読む女》のチケットホルダーとポストカードを買いました。

それと、今回の展示作品ではないけど、フェルメールの代表作《真珠の耳飾りの少女》のポストカードも。2枚飾りたいから。

フェルメールと17世紀オランダ絵画展のお土産

コンサートチケットを持ち歩く用に以前にハローキティのチケットホルダー買ったのだけど、少々サイズが大きかったので、こちらのひとまわり小さいチケットホルダーは重宝しそうです。

私の心を掴んだキューピッドの瞳に見守られて…。

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フェルメールと17世紀オランダ絵画展は4/3まで

フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は、修復前は余白を利用した写実的な印象がありつつも鑑賞する側の想像力が広がり、修復後は仮面を踏み潰すキューピッドによるメッセージ性が強かったです。

好みは意外と分かれそうな感じ。私は修復後のキューピッドに心射抜かれたけど。

絵画を鑑賞する人のメンタル的なものも影響するよね。

さすが人気のフェルメール展ということもあり、前売りで入場数が決まっていて売り切れの時間帯もあり。館内も混雑していました。当日券は夜遅くならありそう。

近くで絵画を見ようと思ったらのろのろ進む感じで、だいたい2時間越えコースです。かなりじっくり見る人はもう少し時間が必要。

フェルメール展特設ショップで販売されているアイテムは、外のショップでは買えません。欲しいものがあったら買うべし。クレカ、電子マネー(交通系ICやPayPay)で支払いできました。

2022年2月10日から始まっているこちらの展示会は、4月3日で終わりです。まだフェルメールの修復画を見ていない人は、終わらないうちにお忘れなく!

moni

引きこもり中のゆるい推し生活を綴ります。スペインのセビージャでフラメンコ留学してました。趣味でピアノを習っていたのは4歳〜16歳くらいまで。素人です。話す言...

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