マルティン・ガルシア・ガルシア×東京21世紀管弦楽団 東京芸術劇場 2022/6/7

先日のピアノリサイタルに引き続き、マルティン・ガルシア・ガルシアくんのコンチェルトを観に東京芸術劇場に行きました。
東京芸術劇場はすっごく大きいホールだけど、席の屋根が被らない構造だからか2階席でもきちんとppの音が聴こえるね!
ガルシアガルシアくんのコンチェルトの演奏は正統派な感じの、凛々しい演奏でした。
東京芸術劇場
東京芸術劇場は1990年に完成したしたホールです。
大ホールは1,999席と規模が大きくクラシックコンサート、オーケストラの演奏会などでよく使われてるイメージ。中ホールでは演劇、ミュージカルなども上演されています。
2011年に改修したそうなんだけど、トイレの個室のうち1個が和式だったのビックリした。今どき和式のトイレなんて必要なのだろうか…。
月2回くらいツアーをやっているらしく、舞台技術スタッフの解説がついたり、館内の美術品が見られたりと、レアな体験ができるそうです。(500円)
ところで、ホームページのつくりがとても古いのが気になった。トイレと共にホームページもリニューアルしてほしいな。
マルティン・ガルシア・ガルシアのコンチェルト
「協奏曲の夕べ」と題されたコンサートは、マルティン・ガルシア・ガルシアと北原幸男指揮、東京21世紀管弦楽団の共演で協奏曲が2曲というプログラムでした。
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 Op.21
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 Op.18
ハチャトゥリアンのワルツは短い曲なのでサッと終わってしまい、マルティン・ガルシア・ガルシアくんのコンチェルト2曲がメインのコンサート。2,000席は満席で、ガルシアガルシアくんの集客力すごい。
ピアノはリサイタルと同じくファツィオリ(FAZIOLI)でした。ファツィオリがサポートしてるツアーだから全部ファツィオリなんだよね、たぶん。
ファツィオリの音がとてもいい!煌びやかでノーブル。とても華やかな音に聴こえました。
リサイタルの時ほど自由でカンタービレ全開な感じはないですが、正統派な美しい演奏。
ショパンのピアノ協奏曲第2番では弱音をとても大切にしてるのではないかと思いましたが、オケの音とのバランスはこれでいいのかな?と思う部分がありました。
オーケストラの個々の楽器の音が際立ちすぎている部分があったというか…。ガルシアガルシアくんのピアノが繊細なパートで、オケの単一楽器の音が私はちょっと気になってしまった。
ところどころ一音だけアクセントを強めに入れたりしていたのが新鮮だった。若いショパンのハツラツさも感じる第2番でした。
ラフマニノフのピアノ協奏曲は、ガルシアガルシアくんとオケの演奏したいテンポがちょっと違ったのかも思った。ガルシアガルシアくんはもう少しアップテンポで演奏したかったのではないかな。
ところで、ラフマニノフを見ていて思ったのだけど、舞踊系の曲じゃなくても裏拍取りで音楽を感じてるよね!?
西洋の音楽は基本的に裏拍なのだろうか。流れている音楽のアクセントはティエンポでも、中で感じてるリズムがコントラだなと思いました。すごく興味深かった。
ショパン:ワルツ第4番 Op.34-3
ラフマニノフ:楽興の時 Op.16-4
アンコールもショパンとラフマニノフで会場を沸かせてくれました。ラフマニノフの「楽興の時」素敵だった。
次は11月
ガルシアガルシアくんはこの後北海道、富山でリサイタルをして、関東に戻ってきて読響と共演、ミューザ川崎でリサイタル&コンチェルトがあるようです。
もうさすがにEstoy cortitaで6月のチケットは取っていないので、11月に来日する時を楽しみにしておこうかなと思います。
11月はサントリーホールで5日がリサイタル(ショパンなど)、6日が協奏曲(ショパン2番とベートーヴェン5番の皇帝)になってました。
11月もファツィオリっぽい(?)からサントリーホールでぜひ聴いてみたいな♪
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