マルティン・ガルシア・ガルシアのピアノリサイタル 東京オペラシティ 2022/6/3

いやーすごかった!すごかったよー。マルティン・ガルシア・ガルシア。
ものすごくカンタービレ!音色が多彩で豊かすぎる。
歌心×豊かな音色。
美しい歌い方に何度「オレー」と言いそうになったことか。ショパンコンクールで聴衆と審査員を魅了したのよくわかりました。
盛りだくさんなプログラムにプラスアンコール6曲。歌声もバッチリ聴こえたYO!
充実のリサイタルでestoy llenísimaです。
マルティン・ガルシア・ガルシア ピアノリサイタル@オペラシティ
2022年5月末から日本ツアー中のマルティン・ガルシア・ガルシアくん。
南から北上して行ってやっと東京にやってきました。今日は川崎で来週頭は東京でコンチェルト。中旬にまた川崎に戻ってくる感じだったと思う。
東京オペラシティは好きなコンサートホールです。デザインも音響も美しい。
この美しいホールでガルシアガルシアくん。楽しみにしてました。
会場ではChopin InstituteのブルーレーベルCDも売られていました。これサブスクでは配信されてないやつっぽい。
オリジナルプログラムは有料で1,000円。演奏曲が書かれた白い紙一枚はご自由にどーぞと置かれていました。
演奏順は白い紙でわかるからプログラムを買おうか迷ってたんだけど、第一部の演奏聴いてそっこー買いに行きました。同じような考えと思われる人が何人も。これは買っちゃうでしょ!
今回少し出遅れて2階の席だったのだけど、お顔がよく見える席で近かったので音量の迫力もあってよかった。そして舞台袖もよく見えました。
ピアノはファツィオリでした。これは嬉しい!
演奏曲
第一部、第二部はオールショパンの充実のプログラム。ショパンコンクールの予選を複数ラウンド凝縮したくらい盛りだくさん。
さらにアンコールはなんと6曲も弾いてくれました。これらの曲を熱のあるテンションで弾きこなす体力もすごい!
第一部
第14番 Op.posth
第3番 Op.34-2
第2番 Op.34-1
第6番 Op.64-2
ノクターン 第16番 Op.55-2
スケルツォ 第2番 Op.31
即興曲 第3番 Op.51
前奏曲 Op.45
ポロネーズ 第6番 Op.53「英雄」
ワルツ4曲連続スタート。mollの中にのdurの1曲(2番)の華やかさが特に印象的で、あまりに美しい歌心に感嘆が溢れました。
悲しみや喜び、陰鬱や軽快さを豊かな音色で感じさせてくれる。音だけでもピアノってこんなにたくさんの感情が表現できるんだなと感じました。それを表現するガルシアガルシアくんすごい。
ファツィオリは音が煌びやかで、低音もクリアによく響く。ガルシアガルシアくんの演奏とても迫力があって、スケルツォやポロネーズは厚みがありました。
「英雄」はたっぷりガッチリした演奏で、左手のオクターヴ連打の部分とても特徴的。迫力の低音を険しい顔して弾く姿を見て、ベートーヴェンに似てるなと思った。
豊かな音色とすばらしすぎるカンタービレに魅了され、休憩になると同時に列ができる前にトイレを済ませ、プログラムを買いに走りました。楽曲紹介だけでなくインタビューや考察も掲載されています。
座席から頭を揺らしながら歌うガルシアガルシアくんがよく見えて、歌声もバッチリ聴こえました。手は見えないけどこの席割と気に入った。
プログラムにバラードがなかったので、バラードのテノールボイスを聴けなかったのは残念。今日ミューザ川崎に行く人はバラードの歌声が聴けるね♪
第二部
24の前奏曲 Op.28から第17番/第19番/第23番
ピアノ・ソナタ 第3番 Op.58
マズルカの歌い方が印象的で、舞踊のリズムをとても感じました。
スペインのホタとかなのか、それともガルシアガルシアくんのルーツであるスペイン北部の民俗的な舞踊なのか。アンダルシア地方のフラメンコとはまた違った舞踊に感じた。
前奏曲からの3曲で美しい泉のような景色を見せてくれた後に間髪入れずにソナタ第3番へ。この入り方かっこいいね。
熱量のあるソナタ。配信で観ていた時はキラキラ軽やかなイメージもあったけど、実際に聞いたら骨太で燦々と煌めいていた。
音楽の天使が見守っていて、歌と共にあることが伝わります。その歌心に触発されて豊かな音が降りてくるみたい。
最後の音で他の音が混ざっちゃうのもご愛嬌。1次予選のバラードのラストを思い出してにっこりしてしまいました。
アンコール
第二部終わった時点でかなりllenaな感じで、もうすごい幸福感に包まれていたのですが、アンコールでなんと6曲も弾いてくれました!
5曲目と6曲目はもう1回弾いてくれるの!本当に!?みたいな感じで、会場ざわつきました。私もざわつきました。
ラフマニノフ:楽興の時 Op.16-4
リスト:2つの演奏会練習曲 第2曲「小人の踊り」
ラフマニノフ:楽興の時 Op.16-3
ラフマニノフ:エチュード Op.39-1
モンポウ:子供の情景 第5番「魔の乙女たち」
オペラシティのツイートより拝借
アンコールで小品ちょっと弾きましたって感じではなく、がっつり弾いてくれたんですよ。
ラフマニノフは特にすばらしく、プログラムの一曲のような熱量。ラストのモンポウはとても素敵でした。ガルシアガルシアくん引き出しが多いぃぃすごいぃぃ。
アンコール途中から多くの人がスタオベしてて、6曲目弾き終えた頃には2階席もたくさんスタオベでした。
舞台袖に戻ったガルシアガルシアくんはスタッフさんと話をしていて、スタッフさんが時計指すジェスチャーで「もう時間だから」みたいに伝えてて、ガルシアガルシアくんは「もうfinish?」みたいなジェスチャーしてて、残念そうにしてた。時間があればもう少し弾いてくれたのかも。
みんなの感動がガルシアガルシアくんに伝わっていたらいいなぁ♪
歌心×豊かな音色
もうとにかくリッチな歌心と音色に魅了されまくったリサイタルでした。すばらしかった。ブラボー!
途中ハンカチで何度も顔を拭き、アンコールで舞台袖に行ってはさらに大きなタオルで拭いていたけど、あれだけ渾身の演奏だから汗もすごそう。体格いいし、体力もあるんだろうな。
今日はミューザ川崎でリサイタル、来週は東京藝術劇場でピアノ協奏曲。その後、札幌、富山に行ってまた川崎で追加公演と、サントリーホールで読響とコンチェルト。
そして11月にはまた来日してサントリーホールでリサイタルと協奏曲の演奏があるそうです。11月絶対行きたい!
ガルシアガルシアくんのインスタストーリー見ると、日本の滞在を楽しんでくれてるみたいで嬉しいです。インタビューでもずっと楽しみって言ってたもんね♪残りの滞在も楽しんでください!
おすすめ記事 ▷ マルティン・ガルシア・ガルシア×ハモン・ホセリートのインタビュー
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。