マルティン・ガルシア・ガルシア ポーランドのピアノリサイタル

配信&TV

たまたまYouTubeを見ていて見つけました。2月の末にマルティン・ガルシア・ガルシア ピアノリサイタルの配信があったようです。

曲数の多いプログラムで、2時間近くたっぷりと演奏した様子がアーカイブに残っていました。

1部はバッハとショパンとリスト、2部はオールショパン、アンコールはスクリャービンでしたが、特にリストとアンコールのスクリャービンが素敵だった!

マルティン・ガルシア・ガルシア ピアノリサイタル@ポーランド

マルティン・ガルシア・ガルシアくんもショパンコンクールは忙しそうで、飛び回って演奏してますよね。

今回アーカイブが残っていた演奏は、ポーランド ワルシャワの「Nowy Świat Muzyki」という小さなホールのようなところでのリサイタルでした。

ポーランド語を訳してみると、ショパンのバースデーを記念したコンサートのようです。

ホールの映像は写真で見るのと印象が違い、ブルーとレッドの照明が光ってるのはちと微妙でした。

ガルシアガルシアくんは小さいホールより、大きいホールで演奏する方が合ってるのかもしれないと思いました。小さいホールに彼のパワーが収まりきらない感じも。

来日の時はコンチェルトが大きい川崎ミューザ、ピアノリサイタルはオペラシティだから楽しみです。

第一部

ピアノは珍しいかもなブリュートナー(Blüthner)。音楽の街ドイツ・ライプツィヒのメーカー。

第一部の演奏曲は、バッハの平均律クラヴィーアから3セットとショパン1曲、リスト2曲でした。

1部演奏曲

Johann Sebastian Bach
– Das Wohltemperierte Klavier
Prelude and Fugue in G minor, BWV 885, Book II
Prelude and Fugue in C sharp major, BWV 848, Book I
Prelude and Fugue in D major, BWV 850, Book I

Fryderyk Chopin
– Impromptu No.3 in G flat major, Op.51

Franz Liszt
– Les Jeux D’Eaux À La Villa D’Este
– Valse Impromptu, S.213

バッハは以前に11月のポーランドのリサイタルでも弾いていて新鮮な印象があったんですが、数ヶ月経って聴いてみてやはり個性的な演奏だなと思いました。

2巻の第17番の出だし、真っ直ぐ立つような音。表情は険しく絵画の中のベートーヴェンみたいでした。

ガラリと様相が変わった1巻第3番。柔らかく輝くような表現は、ショパンコンクールでガルシアガルシアくんに抱いたイメージです。

リストの「エステ荘の噴水」と「即興ワルツ」とても良かった!

彼の音楽がキラキラしているように見える。天性のリズム感なのか?彼の間が心地よくて好きです。

「即興ワルツ」は11月のリサイタルのアンコールで弾いていて、この時のガルシアガルシアくんの演奏がとても気に入りました。ラストの間の取り方や終わり方が最高。これめちゃ好き。

第二部・アンコール

第二部はオールショパンプログラムでした。

2部演奏曲
Fryderyk Chopin
– Mazurkas, Op.50
No.1 in G major
No.2 in A flat major
No.3 in C sharp minor

– Preludes, Op.28
No.17 in A flat major
No.19 in E flat major
No.23 in F major

– Piano Sonata No.3 in B minor, Op.58

ショパンコンクールの3次予選で弾いていた曲たち。

ガルシアガルシアくんのマズルカは、なんだか踊りたくなっちゃいます。

ガルシアガルシアくんと言えば弾き語りがトレードマークですが、この配信の中で彼の歌声をもっとも聴けるのはマズルカです。歌声ファンの方はマズルカをリピートしてくださいませ。

以前にラジオのインタビューで「なぜ歌うんですか?」と聞かれ、師から教わった言葉がベースになっていますと。それは

音楽は歌か踊りから生まれてるから

「人間が自分の声を楽器として音楽を創造した」ということでした。たしかに!

アンコール
Alexander Scriabin
-Valse in Flat major Op.38

アンコールのスクリャービンのワルツも素敵だった。

ガルシアガルシアくんが弾く、華やかで音が多い曲が私の好みなのかもしれない。熱量のあるダイナミックさの中に出てくる、ふわふわの綿飴みたいな瞬間が好きだから。

この曲はエフゲニ・ボジャノフさんのライブ録音CDに入っていて、好きでよく聴いていました。

妖艶さと壮大さが同居するような素敵な曲ですよね。なぜかこの曲聴くとノスタルジックな気分になります。

コンチェルトも聴こう

小さいサロンみたいなホールだったので音響が直接的に感じたのもあるけど、ガルシアガルシアくんは大きいホールの演奏が合ってるんじゃないかなと勝手に思いました。

来日コンサートとても楽しみです!

そして今週末日曜日5/1は、ガルシアガルシアくんとダニエル・サンチェス指揮、アストゥリアスの交響楽団が共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」がプレミア配信されるようです。

この曲ガルシアガルシアくんに似合いそう!

こちらはアーカイブ残らないかもしれないので、観たい方はお見逃しなく。

moni

引きこもり中のゆるい推し生活を綴ります。スペインのセビージャでフラメンコ留学してました。趣味でピアノを習っていたのは4歳〜16歳くらいまで。素人です。話す言...

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