佐渡裕×反田恭平 すみだクラシックへの扉 新日本フィル定期演奏会 1/21

前回は錦糸町のレトロなレストラン「シラツユ」でオムライスランチした話を書きましたが、なぜ錦糸町に来たかというと「すみだクラシックへの扉 第4回 新日本フィル第639回定期演奏会」に伺うためです。
この日は平日だったのでてっきり夜の演奏会かと勘違いしていて、前日にチケットを見て「お昼ジャーン」ということに気づきました。←
錦糸町でゆっくりオムライスランチを楽しんでから↓、すみだトリフォニーホールに向かったのでした。
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Contents
新日本フィル定期演奏会@すみだトリフォニーホール
新日本フィルの定期演奏会は「すみだトリフォニーホール」や「サントリーホール」で行われます。1/21はトリフォニーホール。
トリフォニーホールは何度か訪れているのだけど、エスカレーターを上りながら右手に東京スカイツリーを見て「ちっ」って思いました。(理由は割愛)
さて、そんなことはどうでもよく、錦糸町駅近の「すみだトリフォニーホール」に到着しました。開演30分以上前だったけど、入り口にお客さんがワラワラと。
プログラムを受け取って中へ。新日本フィルや佐渡裕さんのポスターの展示などを見つつ、まずは恒例のおトイレを済ませて座席に着きました。
すみだトリフォニーホールは1997年開館のホールで、新日本フィルハーモニー交響楽団の本拠地になっています。
大ホールは1801席でパイプオルガンのパイプは4,735本。音の質を引き出すシューボックス型&舞台と客席が一体となったオープンステージで、臨場感あふれる音にこだわったホールだそうです。
この日のチケットを買ったのはだいぶ遅かったので、ピアノがよく見えるけど後ろの方の席です。この席の聴こえ方は後ほど。
平日昼間の定期演奏会ということもあって、年齢層が高そうでした。平日昼間に仕事がある人は来られないものね。
プレトーク
第一部の演奏が始まる前に、指揮者の佐渡裕さんがプレトーク(?)されました。
「今日は満員のお客さんで!みなさん反田くんを観に来てるのは知っていますが、こうやってお客さんがたくさんいらっしゃるとメンバーの気持ちも盛り上がるので、ぜひ他の演奏会も来ていただけたら嬉しいです。」
というようなことをおっしゃって一笑い起こしてました。反田恭平さんのことはとても可愛がっているようでした。
いつもの定期演奏会がどれほどのお客さんの入りなのかわかりませんが、中国のピアニスト牛牛さんの代役で反田恭平さんが演奏されることになってさらに注目度が高まったようです。(私も反田さんの出演を知って来てる)
反田恭平さんのコンチェルトを聴きたかったのとは別に、今回の定期演奏会のチケットを買った動機があります。
- 佐渡裕さんの指揮を生で観たい
- ベートーヴェンの協奏曲「皇帝」が聴きたい
佐渡裕さんは私が子供の頃から存じ上げていた指揮者さん。
子供の頃、ピアノとは別にエレクトーンのアンサンブルをやっていて、バーンスタインの「キャンディード序曲」を演奏したことがあります。
バーンスタイン指揮の「キャンディード序曲」はもちろん、佐渡裕さん指揮の「キャンディード序曲」も確かビデオで(?)何度も観た記憶があり、ものすごく印象に残っていました。
その後は年末の「一万人の第九」を佐渡裕さんが指揮されているのをテレビで拝見し、ダイナミックな指揮者さんだなぁ!生で佐渡裕さんの指揮を観てみたいなと淡く思っていたのが一つ。
ベートーヴェンの協奏曲第5番「皇帝」は、生のオーケストラの演奏を数えるほどしか聴いたことがない私が、今まで2回聴いたことがある曲で、個人的に思い出深い曲です。(そのうち1度はウィーンのコンツェルトハウス!)
ソリストが反田恭平さんに変更になったというニュースを聞いて、曲目を見てすぐチケット取りました。
前置き長くなりました…
子供の頃にビデオで観ていた佐渡裕さんは大柄な男性のイメージがあって、プレトークで登場されて実際大柄な男性でしたが、思ったより脚が細かったです。ジャイアント馬場さんみたいな男性を想像していましたが、すらっとされていました。
第一部 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 Op.73「皇帝」
改めて佐渡裕さんと反田恭平さんが登場され、大きな拍手の後の静寂の中、演奏開始。遠くてピアノメーカーが見えなかったけど、公式HPの情報によるとスタインウェイのようです。
今回のお席は2階席の屋根の下なので音がダイレクトに響いてくる感じが少なく、離れた舞台の音を遠くから聴いているという感じでした。
それでも反田恭平さんのキラッキラしたベートーヴェン!が伝わりました。
先日のリサイタルではウェットな感じのショパンを聴かせてくれた反田さん。ベートーヴェン協奏曲第5番は力強くて、輝いていて、スカッとした青空が見えるようでした。
佐渡裕さんとの息もぴったりで、ダイナミックな佐渡裕さんと堂々とした反田恭平さん、新日本フィルのオケによって、スケールの大きなベートーヴェン「皇帝」を堪能できました♪
そしてアンコールでさらに反田恭平さんのすごいところが。
アンコールはショパンの「マズルカ Op.56-1」だったのですが、同じピアノなのにコンチェルト弾いてる時と全然音が違う!素人な私でもわかる違い。
ショパンになったらウェットな憂いある演奏を聴かせてくれたのでした。ピアノの音を自在に操って、それを表現して観客に届けるってすごいなぁ!
佐渡裕さんは指揮台の上に座って、嬉しそうに反田さんのアンコールを聴かれてました。温かい光景でした。
そうそう今はコロナ禍で「Bravo!!」って叫んではいけないことになってるけど、「Bravo!!」と書かれた手ぬぐいがあるんですね!
最初あるお客さんがタオルのようなものを掲げたので自作されたのかと思ったけど、同じ手ぬぐいを掲げているお客さんが何組かいて売られているものだと認識しました。これかな↓
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第二部 リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》Op.35
20分の休憩を挟んで、第二部はロシアの作曲家リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」です。アラビアンナイトな曲。
佐渡裕さんの俊敏さとパワフルさを兼ね備えたような指揮から紡ぎ出されるダイミックさ。
ヴァイオリンのコンマス崔文洙さんのソロは、思わず目を閉じたくなるような美しい表現力でした。
そして個人的な注目は打楽器。オケで見ると打楽器がより気になる曲よね。
特にシンバル。めっちゃ責任重大やなって思いながら見てました。
打楽器の賑やかな感じと、ソロパートの繊細さの対比が魅力的。
そんなこんなでヴァイオリンの美しい旋律と共に演奏が終わりました。すばらしかった…。
そしてアンコールはヨハン・シュトラウスII世のポルカ「雷鳴と稲妻」でした。年始感。
この曲は私の佐渡裕さんの指揮のイメージ。とっても楽しくウキウキな気分になって完。
充実感
佐渡裕さんにとって新日本フィルは思い入れのある交響楽団出そうで、今後はミュージック・アドバイザーに就任されて活動を行うそうです。
新しい門出の前触れを予感させてくれる演奏会で、平日のお昼に素敵な時間を過ごさせていただき、大変な充実感。そして晴れやかな気分。
座席に関しては、次回「すみだトリフォニーホール」に行くなら2階席の下はやめておこうと思いました。きっと音が上部に逃げちゃうもんね。
このまま帰るのはもったいないので←、というのを理由にして、隣の「東武ホテルレバント東京」のラウンジでスイーツセット食べていきました。次の記事はスイーツ。笑。
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