京増修史ピアノリサイタル ヤマハホールに行きました 2022/3/4

「NOTES BY YAMAHA」でおいしいバスチーをいただいた後、エレベーターで上階にあるヤマハホールに向かいました。
第18回ショパンコンクールの予選の演奏で知った、京増修史さんのピアノリサイタルです。
バッハ、ラヴェル、ショパンと多彩なプログラムで、アンコールにはバルカローレを聴くことができて、充実した気持ちになりました。
京増修史ピアノリサイタル@ヤマハホール
3月4日に京増修史さんのピアノリサイタルを観に、銀座にあるヤマハホールに行きました。
音楽専用のヤマハホールは、座席数は333席のコンパクトなホール。オープンは1953年ですが一度ビルの老朽化などで閉館し、2010年にリニューアルオープンしたそうです。
ヤマハホールのピアノはもちろんYAMAHA。京増修史さんがショパンコンクールで使用していたピアノはYAMAHAでした。
私がヤマハホールを訪れたのはお初です。こんな銀座の大通りにホールがあるなんて、しかも細長いビルの中にどうやって?と思っていました。
2階分を一つにした構造のホールなのかな。あの細長いビルからはあまり想像できなかった、落ち着いた空間が広がっていました。
第一部
当日のプログラムは第一部がバッハとラヴェル、第二部がショパンと、京増修史さんの音の魅力を多方面から楽しめる内容になっていました。
バッハ
バルティータ第2番 BWV826 in C minor
ラヴェル
夜のガスパール
とてもシャイな方なのかな。恥ずかしそうに出てきて控えめにお辞儀をして、サッと椅子に座りました。
1曲目がバッハなのはとても良いですね。落ち着いた気持ちで京増さんが奏でる世界の序章に案内してくれた感じで、クラシック通でない私でも自然に入り込むことができました。
ラヴェル「夜のガスパール」は、京増さんの音の魅力を感じた演奏でした。独特の旋律と京増さんの音がかけ合わさって、クリアに見えたり、モヤがかかったり、不思議な景色を見ているようでした。
ヤマハホールでYAMAHAのピアノということもあるのかもしれませんが、京増さんの音が本当に柔らかくて包まれている感じが心地良かったです。
私はピアノの技術的なことはよくわからないけど、鍵盤の芯をとても捉えているような演奏で、力を入れているわけではないのだけどフォルテの音がすごくしっかりしていると思いました。
第二部
第2部はショパンの2作品でした。コンクール3次予選に進まれたら演奏する予定だった曲なのかな。
ショパン
ポロネーズ第7番「幻想」 Op.61 in A flat major
ピアノソナタ第3番 Op.58 in B minor
「幻想ポロネーズ」とても好きでした!やはり音の響きが柔らかくて、京増さんの世界に自然と引き込まれた。特に好きだったのはラストで、密度の高さを体感できました。
ソナタ第3番はしっかりしたフォルテが印象的でした。力で出している音ではなく、品があるフォルテが魅力的です。第3楽章と第4楽章の間、ハンカチで鍵盤を拭かずにそのまま弾いてほしかったけど…!
アンコール
全曲演奏が終わって、恥ずかしそうにマイクを持って舞台に現れました京増さん。
今日のリサイタルにこんなに人が集まると思っていなくて、びっくりしたのだそうです。そんなびっくりな状況での演奏は新鮮だったのではないでしょうか。
「アンコールはショパンの舟歌を弾いてもよろしいでしょうか。」とおっしゃった瞬間に、客席からは心の歓声が漏れていました。私も心で歓声あげました。
アンコール、素晴らしかったです♪
ただただ心地よい。もう音が優しくて柔らかくて。揺れも気持ち良い。この曲で終われるなんて最高でした。
柔らかく優しかった
ショパンコンクールのライブ配信で観てた印象は「音が優しい」でした。
配信と生音は違うみたいだけど、実際に京増さんの演奏を聴いたらやっぱり音が柔らかかったです。YAMAHAのピアノとヤマハホールとの相性もあるのかもしれないけど、素敵な音の持ち主。
現在京増さんは東京藝術大学の大学院生とのことですが、さらに歳を重ねて大人になったら、どんな柔らかみを聴かせてくれるのか、楽しみだなと思いました。
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