イム・ユンチャン ドゥシュニキズドルイピアノフェスティバル配信

クライバーンコンクールで優勝して時の人になったイム・ユンチャン(Yunchan Lim)くん。
ポーランドのポーランドのクウォツコバレーという小さい村で開催されているピアノフェスティバルにユンチャンが出演し、その演奏がYouTubeにアップされました。
昨日現地時間の16時(日本23時)からの演奏でしたがストリーミング配信ではなく、夜中3時のアップとアナウンスされたので昨夜は元気に早寝して今日視聴。
クライバーンでは上品で知的なモーツァルト、超絶技巧のリスト、圧巻のラフマニノフのコンチェルトなどなど、恐ろしい18歳の実力と只者じゃない感じを見せてくれたミステリアスなユンチャン。
その時のモーツァルトが内省的でとても好きだったのだけど、このリサイタルを観て「陰」な感じがたまらないと思いました。
いつか絶対生で聴いてみたいピアニストさんです。
ドゥシュニキズドルイ・ピアノフェスティバル
8月5日に始まったドゥシュニキズドルイ・ピアノフェスティバル(Duszniki International Piano Festival)は、昨日13日が最終日でした。
ユンチャンの出演はクライバーンで優勝してから決まったと思うけど、これからユンチャンはたくさんのツアーで忙しくなりそうだね。体調にだけはとにかく気をつけてほしい。
さて、初日のブルース・リウくんはラジオ配信のみでどんな会場なのかわからなかったけど、小さいサロンみたいなところで、「密」な空間でした。この小空間での演奏会は贅沢。
動画の画質、音質はそんなによくなく、手元カメラは練習用にスマホで撮りましたみたいなクオリティ。FPSの数値が低かったのかな?音も小さくて久々にスピーカーMAXまで音量上げました。
イム・ユンチャン リサイタル
ユンチャンはレパートリーが本当にたくさんあるんだね。
Johannes Brahms:4 Ballade Op.10
Felix Mendelssohn Bartholdy:Fantasie in F sharp minor,Op.28
Aleksander Skriabin:Sonata No.2 in G-sharp Minor,Op.19 (“Sonata-Fantasy”)
Ludwig van Beethoven:Variations and Fugue in E-flat Major, op.35 (“Eroica”)
Scriabin:4 Preludes Op.37 No.1
Sergei Rachmaninoff:Lilacs Op.21 No.5
Scriabin:Feuillet d’Album Op.45 No.1
プログラムを見ずに聴き始めたので、ブラームスのスタートが意外。私が勝手に抱いてるユンチャンの内省的なイメージにとても似合う曲じゃないか。
メンデルスゾーンもかなり内向き。パフォーマンスな演奏ではなく、自分と対話するようなピアノ。高速なパッセージが楽勝に見えるのは、ユンチャンさすがです。
自分が18歳の時、こんなに自分の中を見つめたことあったかな?ユンチャンは音楽に没頭しながら、自身を見つめているようにも見えます。
2部は1部よりも光が見えたけど、それでもやっぱり「陰」だ。ユンチャンの魅力は「陰」なんだと感じました。
上品なモーツァルトは軽快でありながら、決して軽くはない。ペソのある軽快さ。
途中ガリレオガリレイが宇宙と交信してるのかな、みたいな瞬間があってかわいかったです。私の中でユンチャンの神秘的な印象が、天文学や宇宙の世界に結び付いています。
陰な魅力
自分を見つめるような内に向かうエネルギーが、ユンチャンの「陰」な魅力を引き立てていると思いました。
クライバーンで優勝してから人生がガラリと変わっただろうけど、ユンチャン自身は変わっていなさそう。そもそも外界との接触を最小限にしてそうなイメージ。ミステリアス度高い。
ますます気になる存在になりました。
ドゥシュニキズドルイ・ピアノフェスティバル(Duszniki International Piano Festival)は他にもいろいろアーカイブ上がってますが、全然追えてない…。
時間作って順次見ていくよー。
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